新横浜母と子の病院ブログ 安心安全で満足度の高い無痛分娩を!!
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安心安全で満足度の高い無痛分娩を!!

Posted by 新横浜母と子の病院 on 17.2017 無痛分娩   0 comments   0 trackback
2017年5月17日(水)
新横浜母と子の病院 医局より (稲坂 淳)
無痛分娩ブログ ひさびさのアップです。
ご参考になればありがたいです。 


 こんにちは4月より新横浜 母と子の病院に戻ってきました稲坂です。
 安心安全、そして満足度の高いお産のために精一杯努力させて頂きます。
 
 Nさん、この度は第3子ご出産おめでとうございます。Nさんは、当院で3回目のご出産をして頂きました。初産は自然分娩でした。第2子は硬膜外無痛分娩でした。そして第3子も無痛分娩です。3人ともに当院でご出産頂きました。大変ありがとうございます。
 今回の無痛分娩は、前回の硬膜外無痛分娩とは少し違ったCSEAという方法で行いました。

〔CSEAの説明〕
 CSEAは、硬膜外麻酔と共にクモ膜下腔へ鎮痛剤の投与を併用する方法です。陣痛は最初の子宮口が開くまでは、子宮が収縮する痛みです。赤ちゃんが産道をおりはじめると、痛みが強くなるため、ご本人の希望のタイミングで硬膜外麻酔を開始します。それまではクモ膜下腔へ投与した鎮痛剤で様子を見ることができます。
 陣痛は子宮が収縮する痛みと産道が押し広げられる痛みに分類されます。子宮が収縮する痛みは、くも膜下腔へ投与した鎮痛剤が効いてくれます。産道に赤ちゃんが進み、赤ちゃんの頭で産道が広げられる痛みには硬膜外麻酔が効いてくれます。
 はじめのうちは硬膜外麻酔を開始していないので、歩いたりもできるというメリットがあります。
 2つの鎮痛法を併用していることもあり、CSEAでは硬膜外麻酔の量が少なくても効果が十分なことも多くいため、結果的に産道を通る赤ちゃんの感覚を残しつつお産を経験できる可能性が高くなると思われます。

〔計画分娩日の決め方〕
 当院の無痛分娩は、基本的に計画分娩です。初産の方は妊娠40週前後に無痛計画分娩の予定をたてます。経産の方は妊娠38週~39週あたりに予定します。

〔入院日と翌日計画分娩日の処置〕
 前日に入院して、硬膜外カテーテルを留置します。子宮口が閉じている方は、子宮口を広げる処置をします。陣痛が自然に来たときは留置したカテーテルを使用して無痛分娩を開始します。
 翌日の朝から子宮収縮剤を使用して、分娩を誘発していきます。

1_20170517125637b90.jpg
5月1日入院の夕方です。分娩誘発の前日ですが硬膜外カテーテル(細いくだ)を留置します。
ご本人様、緊張していますね。お話しをしながら、少しでもリラックスできるよう、スタッフ一同手助けさせて頂きます。

硬膜外カテーテル留置中です。まず消毒です。
CSEA2
お背中を消毒して、硬膜外カテーテル(細いくだ)を留置します。早ければ10分程度で終わる処置です。カテーテルを挿入したら、テストのためお薬を注入します。カテーテルの位置が適正な位置にあることを確認する非常に大切なテストです。
お薬を注入したら、なにも症状が現れていないことを確認します。血圧や心拍のモニターに注意してしばらく経過を観察します。

CSEA3
翌5月2日無痛計画分娩当日です。朝の一枚です。院長と笑顔。
これから、くも膜下腔へ鎮痛剤を注入する処置を行います。
CSEA4
CSEAで行うので、くも膜下腔へ鎮痛剤を注入します。
そのあと、子宮口を広げるためにメトロという風船を内子宮口へ留置します。
CSEA5
処置が終わると一旦お部屋へもどって軽い朝食をとって頂きます。
硬膜外麻酔は始まっていないので、徒歩でお部屋へお戻り頂きます。

軽い朝食を取った後に再び分娩室に戻ります。そして無痛分娩のため誘発開始です。
途中、旦那さまと面会です。
CSEA6
別れを惜しんでいる所です。

分娩室へ戻ったら、本格的に分娩をすすめて参ります。
CSEA7

無痛分娩中は麻酔管理下の分娩として扱われます。そのために十分な観察を必要とします。
母は血圧、心拍数、酸素飽和度、陣痛などをモニタリングして参ります。
赤ちゃんは胎児心拍をモニターして、元気なことを評価して参ります。
これらは無痛分娩の安全を確保する上で極めて大切なことです。

麻酔による母体、赤ちゃんの変化を見逃すことなく、迅速に対応するため、モニターの変化には細心の注意を払います。
痛みが出てきたら、硬膜外麻酔を開始です。

12

お薬を硬膜外カテーテルより注入。その後のバイタル変化(血圧や脈拍の変化)がないか観察します。
経過は良好です。ゆっくりと分娩は進んでいきます。

そして、ご出産です。母子共に元気です。
CSEA8

2017年5月2日、18時04分に無事ご出産です。母子共に元気です。お疲れ様です。そしておめでとうございます。
母とふれあった後、赤ちゃんはご家族とご対面です。 ちびっ子たちは新しい家族に興味津々です。

ご出産おめでとうございます。ほんとにお疲れ様でした。
うぶ声が、分娩室の外のご家族にまで届くほどに元気で、大変良かったです。

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アンケートにも答えて頂きました。大変ありがとうございました。

Q1 もしよろしければ、今回当院での無痛分娩を選択して頂いた理由を教えて下さい。

1回目 普通。 2回目 無痛の経験をして、無痛の方がはるかに利点が多いと身を持って感じていた。
利点 ①痛みの軽減 ②計画分娩の為、準備が楽


Q2 無痛分娩の方法が、前回は硬膜外無痛分娩、今回はCSEA(硬膜外麻酔とクモ膜下腔への鎮痛剤投与の併用による無痛分娩)で行っております。前回と比べて、今回のお産について、何でもよいので教えてください。

①投与直後~2時間くらい、全身のかゆみがあった。
②今回の方が体の感覚が最後までしっかりありました。
・感覚はあるが、痛みだけのぞかれた感じ
・赤ちゃんがだんだん下りてくる感じ
・骨盤に頭がハマっている感じ
・生まれる瞬間、破水の瞬間のパシャって感じ
 ↓
 これらは前回はほとんど感じず、スルっと出てきたので。。

 いろいろな考えがあると思いますが、感覚がないより今回の様にリアルに感覚がある方が私にとってはお産の満足度が高かったです!!

③出産直後が前回よりもさらに楽。
 前回は産後フラフラして少し嘔吐してしまったが今回はしっかり食事もとれて夜にはスタスタ歩いていました。

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産後忙しい中、アンケートに答えて頂きありがとうございます。

〔無痛分娩中のかゆみについて〕
かゆみはくも膜下腔へ投与した鎮痛剤フェンタニルが原因と考えます。
通常フェンタニルをくも膜下腔へ20μg入れます。欧米では25μg注入するようです。
Nさんはモデルさんのような体型のため、通常より多く22μg入れたことが良くなかったようです。
2時間くらいむずむずとかゆかったとのことです。すみません。

CSEAの特徴により、良いところのたくさんあった無痛分娩になりました。
お産の痛みだけが取りのぞかれて、痛み以外のお産の経過を感じることができるのが理想的です。
産道を通ってくる感覚、はまっている感覚、そして母体自身がいきんで努責をかけれること。うまれた感覚。

今後も、満足度の高い無痛分娩、自然分娩をめざして、がんばって参ります。
よろしお願い致します。
                                       2017年5月17日 新横浜 母と子の病院 稲坂淳


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