新横浜母と子の病院 スタッフブログ 医師の紹介
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新型コロナ禍における乳幼児健診や予防接種について

Posted by 新横浜母と子の病院 on 15.2021 医師の紹介   0 comments   0 trackback

小児科 三浦 文宏 副院長
20210315 小児科 三浦 文宏 副院長

 昨年から全国に広がった新型コロナウイルス感染症により、こどもたちにもさまざまな制約が求められています。そんな中、コロナ感染を心配するあまり「病院の中やその道中でコロナに感染してしまうのではないか?」「健診や予防接種は急いでやることではないので、それなら受診しなくていいのでは?」などと考えることがあるのではないでしょうか。

 感染拡大が長期化する中、これまで保健所で実施されていた集団健診が困難な状況にあります。当院は横浜市より依頼を受け、今までも行ってきた6-7カ月健診、9-10カ月健診(または1歳健診)に加え、3-4カ月健診、1歳6カ月健診、3歳健診も行っております。

 乳幼児健診の役割は、こどもの成長・発達の評価、疾病のスクリーニングはもちろんですが、地域、行政、医療につながる子育て支援の入り口としての重要性があげられます。

 健診を行うタイミングは、こどもの成長・発達においての大切なポイントを十分考慮し、長年の経験を経て定められているものです。適切な時期に適切な介入をすることが大切ですので、「この健診はいいか、次回にまとめて・・・」のようにはお考えにならないようにお願いしたいと思います。集団健診(3-4カ月、1歳6カ月、3歳)の現状は、各市町村(または区)のホームページにアップデートされていますので、随時確認することをおすすめします。

 個別健診の長所は、こどもとその家族が場所・人ともに慣れていることから、緊張なく些細なことでも相談しやすい環境にある点です。今や、わからないことがあればすぐにネットで調べられる時代ですが、自分のこどもに合う情報を正確に手にいれ、そこから適格に判断することは容易ではありません。それに、思い込みで検索を続けることで不安を一層募らせてしまうこともあるでしょう。健診の場で、子育ての不安や疑問をご遠慮なくお聞かせください。

 定期予防接種も別に急ぐ必要はないから、先延ばしにしてもいいだろうと考える保護者もいるようです。こどもにとっては、予防接種によって防ぐことのできる感染症のほうが、新型コロナウイルス感染症に比べ重症化や後遺症を残すリスクが高い傾向にあるため、コロナ禍だからといって予防接種をためらうことはナンセンスです。予防接種の時期や回数は、感染症の特徴を考慮し、かかりやすい年齢や重症化しやすい年齢、抗体を獲得しやすい時期をふまえて適切に定められています。そのため、時期を逸せずに速やかに予防接種を行うことが大切です。

 当院においては、健診や予防接種を重要視し、来院が感染につながるようなことがないよう消毒・換気などの徹底した感染対策を行っておりますので、安心してご来院ください。健診・予防接種の来院前には、必ず自宅において体温を測定し、いつもと比べて体調に大きな変化や問題がないことを確認してください。もし体調が悪いときは外出を中止し、元気になったらあらためて予定を立ててください。

 こどもの健診や予防接種は、決して「不要不急」ではありません。適切な健診時期、予防接種推奨期間になりましたら、“コロナ控えなさらず!”病院にいらっしゃってください。


新生児室のご紹介♪

Posted by 新横浜母と子の病院 on 09.2020 医師の紹介   0 comments   0 trackback
新生児・小児科専門医の三浦先生が新生児室を紹介いたします。

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 新生児室では看護師、助産師、保育士、新生児小児科医師、産科医師などが協力しながら赤ちゃんの世話をしています。

 赤ちゃんの出生は、母親の子宮内にて胎盤に依存していた環境から、自分の肺で呼吸を行い子宮外で自らの力で生きていくのに適応するという、一生のなかで最もダイナミックなエピソードです。ほとんどの赤ちゃんはこの変化を問題なく通過しますが、中にはその変化に充分に適応できない赤ちゃんもいます。そのような赤ちゃんには速やかに、適切なサポート(蘇生など)が必要となります。当院においては、出産に立ち会うすべてのスタッフが新生児蘇生法(:国際的に検討され確立した蘇生方法、資格がある)習得しており、いつでも適切な時期に適切な対応ができるよう体制を整えております。

 出生後もし赤ちゃんに医療的な介入が必要と判断した場合は、新生児治療室に収容し、新生児専門医により加療を行います。呼吸障害が重度の場合や、外科的治療が必要と判断するような場合には、近隣のNICU(新生児集中治療室)のある高次施設に搬送することもあります。

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 新生児室では、退院までのママと赤ちゃんの生活をサポートしながら、退院後の育児をスムーズに行えるようサポートしていきます。当院では、赤ちゃんと母は出生後(出産後)できる限り早く長く一緒にいてほしいと考え、経腟分娩では分娩翌日、帝王切開では4日目から、24時間母子同室を行っています。出生後早期の状況が、その後の母乳栄養確立に大きく影響することがわかっており、できる限り一緒に過ごしてほしいと願っています。

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 ママも母親になったばかりです。とりわけ初めての出産のかたは、赤ちゃんのケア、母乳の与え方、沐浴の仕方などに不安を持たれることが多いと思います。出産後は、看護師、助産師、保育士、新生児医師がお部屋に伺い、できる限りお手伝いしますので、不安なことやわからないことがあれば、ご遠慮なくお聞きください。出産後にママの体調が安定せず、産科医師から安静などが指示された場合には、一時的に赤ちゃんをお預かりし、ママの体調の回復まで授乳などのお世話を新生児室にて行います。

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無痛分娩に思うこと 島田先生

Posted by 新横浜母と子の病院 on 11.2019 医師の紹介   0 comments   0 trackback

新横浜母と子の病院 名誉院長 島田 洋一
( 元 日本医科大学 麻酔科教授 麻酔科指導医・産婦人科専門医)

 平成30年の出生数は凡そ91万人であるが、私が麻酔の「いろは」を教わり始めたのは200万人以上が生まれていた第二次ベビーブームの頃だった。 そして無痛分娩で出産される妊婦さんは極僅かで、お産の痛みは母になるための試練であった。

 無痛分娩の麻酔法も硬膜外麻酔ではなく、殆どが迷妄麻酔(強い鎮痛薬と鎮静薬を用いて起きている様な・眠っている様な状態にする)で行われていた。 麻酔科学の恩師 西邑信男教授は、我が国に硬膜外麻酔法を紹介し、一般外科手術は勿論のこと早くから産科手術における硬膜外麻酔法の有用性を多数報告されていた。 また手術の麻酔だけでなく、無痛分娩における硬膜外麻酔法の普及に大変尽力されました。 

 私は手術麻酔を教わると共に産婦人科出身のこともあり、硬膜外麻酔による無痛分娩の指導を受けました。 当時は、大学の中央手術室でさえ十分な設備がなく、麻酔状態を把握する為には自分自身の五感による情報収集(時には第六感を加え)が如何に大切であるか、また麻酔には大きな麻酔や小さな麻酔と言う区別はないと云うことを毎日叩き込まれた。 生体情報モニターが進歩した現在であっても、手術麻酔の維持管理の基本は「自分で見て聞いて触れて」であり、硬膜外麻酔無痛分娩であってもそれに変わりはありません。

 欧米の普及率には到底及ばないが、無痛分娩の認知度も少しずつ高まり硬膜外無痛分娩は徐々に増えている。 しかし近年重篤な事例が相次ぎ、厚生労働省の研究班は平成30年「無痛分娩の安全な提供体制の構築に関する提言」を行い診療体制に関して、個々の妊産婦の状況に応じた適切な対応をとることや安全な無痛分娩を提供するために必要な診療体制を確保するよう努めることを求めた。 
更に体制に関して無痛分娩を熟知した専門職( [産婦人科専門医] [麻酔科専門医] [麻酔科標榜医]のいずれか)の配置と最新知見を得るための講習会の受講や危機対応のシミュレーションの実施、また救急用医薬品や蘇生機器の完備等を求めた。

 確かに研究班が提言したことは、安全な無痛分娩を行うために必要不可欠なことです。 しかし、どんなに安全対策の薬品や機器を揃えマニュアルを作成しても、担当する医師が硬膜外無痛分娩も手術麻酔と同じであると認識しなければ、絵に描いた餅と同じである。

 手術麻酔では人命に係わる事故は数万人に一人とされるのに、何故硬膜外無痛分娩では事故が続いているのか? 事故の詳細は未だ発表されないが、垣間見えるのは無痛分娩を手術麻酔とは違う小さな麻酔と捉え、麻酔管理の基本を疎かにしたことが原因のように思われる。

 恩師と先輩から「麻酔に大小はない」「自分自身で見て聞いて触れて」を、毎日頭を小突かれながら教わった。 そして重大な結果を避けるための安全教育において、パワハラと指導あるいは愛の鞭との境はどこにあるのか? 大変難しい。 言葉だけの指導であれば私は覚えただろうか? 頭を小突かれながら忘れるなと教わったことは、今でも私の安全に麻酔を行うための基本となっている。



働く妊婦さんをサポート 母性健康管理カード 河原先生

Posted by 新横浜母と子の病院 on 03.2019 医師の紹介   0 comments   0 trackback
こんにちは。産婦人科医の河原且美です。

20190729 河原Dr


働く妊産婦さんをサポートする母性健康管理指導事項連絡カードを知っていますか?

妊娠中・出産後も、通常とは違う身体の状態や環境にストレスも溜まりやすいですね。

その様な働く妊産婦さんには、身体の状態によって休憩や休日、仕事の軽減を申し出て職場に適性な措置を講じてもらう権利があります。

働く妊産婦さんのための制度は以下のようにいろいろとあります。

・妊婦健康診査を受けるための時間の確保
・勤務時間の変更
・勤務の軽減
・妊娠中の通勤緩和
・休憩に関する措置
・時間外労働、休日労働、深夜業の免除
・軽易な業務への転換
・産前・産後の休業 など

昔より女性労働者の権利が尊重される社会になってきたとはいえ、実際にはまだまだと感じる部分もありますし、なかなか周囲の目を気にして言いづらかったり、キャリアダウンを心配してということも現実的には多いと思います。
しかし、悪阻や切迫流早産など、医師から注意や指示を受けているのに無理をすれば、胎児の成長に関わりますし、母体の負担になります。
そのような時に産婦人科で「母性健康管理指導事項連絡カード」を医師に記入してもらい、それを利用して医師の指示を職場へ的確に伝える方法があります。

1. 妊娠中や出産後の健康診査などの結果、通勤の緩和や休憩に関する措置などが必要であると主治医などから指導された場合に、 産婦人科で母健連絡カードに必要な事項を記入して発行してもらいます。

2. 女性労働者は、事業主にこのカードを提出して、措置を申し出ます。

3. 事業主は、母健連絡カードの記入事項に従って時差通勤や休憩時間の延長などの措置を講じます。

母性健康管理指導事項連絡カードは、産婦人科だけでなく厚生労働省のHPからダウンロードもできます。

お腹の赤ちゃんを守るには、ママが無理をしないことがまず第一です!

無理をして長期入院や流早産につながるような結果になってしまわないよう、こういった制度を活用してください。

そして心配なことは、妊婦健診時に是非主治医に相談しましょう!

「ビタミンママ」に稲坂先生のインタビューが掲載されました。

Posted by 新横浜母と子の病院 on 28.2018 医師の紹介   0 comments   0 trackback
頑張るママの応援マガジン(ビタミンママ withファミリー)に取材記事が掲載されました。

記事はこちらから。 かわいい赤ちゃん、お兄ちゃんが登場します!ぜひ、ご覧ください!

20181228-ミニレポート

これからも、妊婦さんやご家族を含めて出産と育児をサポートするチームとして、スタッフ一同「思いやりの心で安全・安心・快適」な医療を目指して参ります。


新横浜母と子の病院「安全・安心・快適」思いやりの医療 稲坂先生 取材記事

Posted by 新横浜母と子の病院 on 25.2018 医師の紹介   0 comments   0 trackback

横浜市、川崎市で子育て医療の情報を発信しているビタミンママより「出産できる産婦人科 お医者さんレポート」の取材を受けました。

20180925 ビタミンママインタビュー

稲坂 淳 理事長から新横浜母と子の病院の特徴である「産科、婦人科、小児科の専門医が揃う安心の環境」や「産婦人科医でよかったエピソード」、先生のパワーの源「休みの日は子どたちと一緒に遊び成長を感じること」など。
たくさんのお話が詰まった記事になっています。

「無痛分娩」や家族との絆を深める「立ち合い出産」についての説明も載っています。

皆さん、是非ご覧になってくださいね!こちらをクリック(外部リンク)

産婦人科専門医 河原 且実(かわはら かつみ)先生のご紹介♪

Posted by 新横浜母と子の病院 on 16.2017 医師の紹介   0 comments   0 trackback

河原先生♬と看護師の岩田さん♬笑顔のツーショットをパシャ

女性医師201705(1)


河原 且実(かわはら かつみ)先生
趣味:ヨガ、DVD鑑賞、読書

河原先生201705
こんにちは。産婦人科の河原です。
横浜市緑区出身で、地元に近い当院での勤務を希望して1年半ほど経ちます。
本日は、外来でご質問の多い妊婦様の歯科受診についてお答えしたいと思います。
Q. 妊娠中、虫歯の治療をしても大丈夫ですか?
A. 大丈夫です。妊娠では内分泌ホルモンの変化や唾液分泌の変化などで歯周病や虫歯ができやすいとされています。局所麻酔はもちろん大丈夫ですし、治療後の抗生剤内服も妊婦様に大丈夫な種類であれば飲むことが可能です。早めの歯科受診と治療をしましょう。
今後も機会があれば皆様のご質問にお答えしていきたいと思います。


  

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Author:新横浜母と子の病院
当院は「安心・安全・快適な病院」を目指しています。
産科ではLDR分娩、無痛分娩に力を入れています。

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